
基本情報
会津若松の市街地から国道を南に下ること、およそ7分―、豊かな穀倉地帯・門田の地に、会津の名酒「会津娘」を醸している「高橋庄作酒造店」の白い蔵が佇んでいる。周囲には穏やかな田園風景が広がり、すぐ東を仰ぎ見れば大戸山系の山々が連なり、西を向けば阿賀川が悠然と流れている。この豊かな自然から土と水の恵みを受け、「高橋庄作酒造店」では、「土産土法」(地元・会津の米と水を使い、土地の者が土地の手法で酒造りを行うこと)に、誠実に取り組んでいる。豊かな土の温もりを感じるような、しなやかで太く、それでいて潔い、まさに会津そのもののような凛とした酒・「会津娘」。会津の酒のうまさを、ぜひ感じてほしい。

こだわり・みどころ
「会津娘」は、杜氏と蔵人、そして会津人たちの誇り
「高橋庄作酒造店」の醸す酒は、すべて“特定名称酒”。“特定名称酒”とは、“普通酒”とは厳格に区別された、特別な名称を与えられた清酒のことを言う。この地で作られた米と水を正直に使って造られる「高橋庄作酒造店」の本醸造、純米酒は、素朴でいながら、すっと背骨が一本通っているかのよう。いくら飲んでも飽きのこない、この「会津娘」の飾らない味は、通をも唸らせる会津の代表的な“うま酒”。会津を訪れた際には、必ず味わっておきたい逸品だ。
◇定番中の定番―、純米酒「会津娘」(720ml/1260円、1.8l/2310円)

「五百万石」を自ら耕す、そのこだわり
「高橋庄作酒造店」では、本醸造、純米酒ともに、会津産の酒造好適米「五百万石」を使用している。しかも、その「五百万石」は、自社田にて農薬、化学肥料を一切使わずに栽培した有機米で、杜氏や蔵人自らが田を耕し、稲を収穫して得たもの。さらに、蔵の中では、先駆的に最先端のサーマルタンクを導入し、温度管理にも徹底した厳しい目を向けている。昔ながらの伝統的な酒造りの手法を守りつつも、時代に合わせて先進的な技術も取り入れていく。「会津娘」の美味さは、この酒造りへの情熱が支えている―。
◇「高橋庄作酒造店」の自社田を、杜氏自ら耕して―
