
茶室麟閣
[文化財指定]福島県指定重要文化財
〒965-0873
福島県会津若松市追手町1-1
会津若松市観光公社
TEL. 0242-27-4005
- [営業時間]
- 8:30~17:00(入場締め切りは16:30)
定休日/年中無休 - [料金]
- 大人(高校生以上)200円、小・中学生無料
天守閣共通券 大人500円、小中学生150円 - [アクセス]
- 「会津若松駅」からバス20分、「鶴ヶ城入り口」下車5分
磐越自動車道、会津若松ICより約20分
※駐車場あり(有料)
[西出丸駐車場]普通車200台
[三の丸駐車場]普通車38台、大型車5台
[南口駐車場]普通車35台
基本情報
会津若松興隆の基礎を築いた蒲生氏郷公。勇猛な武将であり、築城や経済振興の手腕も併せ持つ名君として知られる公はまた、茶の湯を愛し、利休七哲の筆頭に挙げられる程の優れた文化人でもあった。利休が秀吉の勘気を被り、死を命じられた後、公は師への敬慕と茶道衰退を惜しむ気持ちから、その子・千小庵を会津に招き、茶道興隆のために尽力した。「茶室麟閣」はこの時、小庵が公のために鶴ヶ城内に造ったものと言われている。戊辰戦争後、鶴ヶ城取り壊しに際して、森川善兵衛によって自宅に移築され、平成2年に鶴ヶ城内に再移築されるという流転の運命を経た「茶室麟閣」は、今日も本丸の一角に静かに佇んでいる。

こだわり・みどころ
小庵と氏郷公に想いを馳せて
敷地内はよく手入れされた木々や茶花によって色とりどりに装われ、その奥に黄土色の土壁、茅葺の素朴な茶室が建っている。東日本には珍しいとされる草庵風の茶室だ。腰掛待合、手水鉢、躙口(にじりぐち)といった、茶事に使われる設備をじっくりと見ながら歩いて行くと、会津の地で利休の茶を守ろうとした小庵と氏郷公の声が聞こえてくるような錯覚にとらわれる。
◇茅葺屋根の素朴な茶室に、侘びの精神を見る

御菓子と抹茶で一休み
敷地内のお茶席では、御菓子と抹茶を賞味することができる。隣接の天守閣参観で歩き疲れた足を休め、季節によって趣を変える庭を眺めながらの一服は、まさしく別味。御茶菓子として出される薯藷饅頭(じょうようまんじゅう)は、添加物を一切使わず、すりおろした「つくねいも」と米粉の皮で小豆の皮むき餡を包んだ逸品で、ファンも多いのだとか。
◇一席500円、御茶菓子付き
