天文方
photo by Nipponia Nippon

先日、活動のピークを迎えた“ふたご座流星群”。
冬の清澄な夜気の中、晴れていれば、
今夜でも、その発光を目にすることができるかもしれない。
さて、現代でこそポピュラーになった天体観測だが、
江戸時代の頃は、民衆が行うものではなかったろう。
天測は、天意を読み解くことであり、
多分に宗教的領域に踏み込む行為だったし、
そもそも星を見る遠眼鏡など、民衆には求めるべくもない。
しかし、そんな中で、会津の「藩校日新館」には、
天文学を教える「天文方」という専門科目が用意されていた。
やはり、会津人は、下を向くのは、
とことん性に合わないとみえる。
冬の寒さは厳しいが、
さあ、今夜も星空を見上げてみよう。