藩校日新館天文台跡
photo by Nipponia Nippon

会津若松市の史跡にも指定されている、
「藩校日新館天文台跡」。
これは、「藩校日新館」の施設の中で、
唯一現代に残っている、貴重な遺構。
当時、天文学の授業がある藩校は非常に珍しく、
その中にあって、会津藩は、
天文学が盛んな地として知られていた。
それは、藩祖・保科正之公らによって
新しい暦の作成を勧められ、
そして、改暦の実現を果たした、
「渋川春海(はるみ)」の存在も大きかったのかもしれない。
いずれにせよ、この遺構は、会津の誇るべき藩校が、
実に幅広い教育分野をカバーしていたことを、
雄弁に物語っている。