戊辰戦争の記憶を、深く刻みこむ18. 阿弥陀寺
境内南にあって、ふわりと目を引く、御三階(ごさんがい)。
これは、戊辰戦争の戦火で、お堂が焼失したために、
替わりの本堂として、鶴ヶ城本丸より移築されたもの。
また、戊辰の殉難者慰霊のための、鐘楼もある。
老若男女が、銅銭や小判を持ち寄って建立した、想いの結実。
戊辰戦争の戦死者、千三百柱が埋葬されている阿弥陀寺。
ここには、戊辰の記憶が、今なお、深く刻まれている。
新撰組隊士・斉藤一の墓も、その記憶を宿すものの、ひとつ。
会津のために、最後まで新政府軍に挑み続けた「義」の男は、
終戦後も、会津人として生き、そして、誇り高く死んでいった。
現在、春と秋の彼岸には、殉難者の安らかなるを祈って、
供養会(くようえ)が、心を尽くして行なわれている。
- ■所在地 :
- 福島県会津若松市七日町4-20
- ■連絡先 :
- 0242-27-7445
- ■公共交通 :
- ハイカラさん・あかべぇ、七日町駅前下車すぐ