会津女子の魂の碑が、建つ16. 善龍寺
善龍寺は、会津藩祖・保科正之(ほしなまさゆき)公と共に、
山形から移転し、保科家の菩提寺として、この地で発展を見た。
竜宮造りの山門は、戊辰戦争でも焼かれずに、
当時の姿を、今日に遺している。
この寺の境内には、「奈与竹(なよたけ)の碑」と呼ばれる慰霊碑がある。
戊辰の戦の際、足手まといにはなるまいぞ、と自刃した、
会津藩家老・西郷頼母(たのも)の妻・千重子の、辞世の碑文。
"なよ竹の 風にまかする 身ながらも
たわまぬ節は ありとこそ聞け"
細竹のような私たち女にも、曲がらぬ信念と貞節がある―。
会津婦道の、凛(りん)とした美しさ。 心ふるえる。
- ■所在地 :
- 福島県会津若松市北青木13-3
- ■連絡先 :
- 0242-26-3022
- ■公共交通 :
- 路線バス・青木下車 → 徒歩10分
- ■駐車場 :
- 自由拝観