白虎隊士が通った洞穴14. 飯盛山 戸ノ口堰洞穴
飯盛山の山腹に、水流の中、
ぽっかりと口を開けている洞門がある。
これは、猪苗代湖の水を、会津地方に引くため掘られた洞穴で、
戸ノ口堰洞穴(とのぐちせきどうけつ)という。
猪苗代湖畔・戸ノ口原の戦いで破れた白虎隊士ら二十名は、
鶴ヶ城を目指して、この長さ約一五〇メートルの洞穴を潜り、
命からがら、飯盛山の中腹へと至った。
主君の御城、鶴ヶ城の安否を確かめんとする一心で、
冷たい水が容赦なく流れる洞穴の中を、
身を屈め、足を取られながらも、進んでいった。
そうして、飯盛山の中腹に辿り着いた末、
彼らは城下の黒煙を目にすることとなる。
その無情―、少年たちの無念、思うに余りある。
- ■所在地 :
- 福島県会津若松市一箕町八幡
- ■公共交通 :
- あかべぇ、飯盛山下下車 → 徒歩10分のち、参道通り散策
- ■料金 :
- 見学自由