新政府軍の砲台据えた「西軍砲陣跡」12. 小田山史跡
鶴ヶ城の南東に、標高三七二メートルの小さな山がある。
古くは、葦名氏の小田山城があったところだが、
現在では、小田山公園として整備され、散策スポットになっている。
しかし、この自然が美しいのどかな場所にも、
戊辰戦争の時には、新政府軍の砲台が据えられた。
城まで直線距離にして、およそ一キロ半。十分、射程内だった。
この小田山からの、雨のような砲撃に対し、
籠城していた八重は、最初の夫・川崎尚之助と共に、
決死の覚悟で応戦している。
この美しい散策路を、新政府軍の砲台が通って―、
今の風景からは想像するのも難しい、かつての戦(いくさ)の記憶。
- ■所在地 :
- 福島県会津若松市花見ヶ丘三丁目
- ■公共交通 :
- 路線バス・花見が丘下車 → 徒歩20分
- ■料金 :
- 見学自由