vol.3 「お菓子の蔵 太郎庵」目黒徳幸さん

会津のしあわせ、 お菓子で描く

「お菓子の蔵 太郎庵」目黒徳幸の物語り

祖父の夢を継ぎ、父の背を見て―。

会津の地で、お菓子屋を営むということ、 その意味を、そして、その喜びを、日々想い、 そこから常に、新鮮な「気付き」を得る。

―お菓子の持つ、人を笑顔にする力。

その豊かな可能性を信じて、 会津という地域の、しあわせのために、 シンプルに、おいしいお菓子づくりを、深める。

今だからこそ、会津に、笑顔を―。

のびのびと、子ども心を忘れずに、 自由闊達、日々、学びを得て、 そして、それを深く掘り下げる。

「お菓子の蔵 太郎庵」目黒徳幸の物語り。

会津の中に身を置いて

地域と共にある「太郎庵」

地域資源のサイクル―、

そのやさしい循環の中に身を置いて、 会津という地域に限定した店舗展開にこだわる、 「お菓子の蔵 太郎庵」。

懐かしさの中にも、現代的な華やぎが匂い立つ、 大正レトロを基調の一つとした各店舗では、 お菓子を求める喜びを、より豊かにしてくれる、 あたたかい世界観が、創り込まれている。

定番のブッセ菓子「会津の天神さま」をはじめ、 柿ゼリーの「会津身知らず」、それに、 会津桐を模したバームクーヘンなど。

店頭に並ぶお菓子の数々は、 会津の歴史・風土を、ふわり、想起させるものばかり。

会津の地に、憬れ、親しみ、感謝して―、

三代に亘って、たいせつに育んできた、 会津でのお菓子づくり。

その伝統を継承し、さらなる発展を目指して、 目黒さんは今日もまた、 気付き、学び、そして、深めていく。

そう、ここはお菓子の蔵

日本の男児の如く、健やかにあれ

会津坂下の地にて、祖父が興した七坪の工場。

そこから家業がはじまり、 現社長である父が、その若木を大きく育てた。

そうして、昭和五十四年に改められた屋号が、 「お菓子の蔵 太郎庵」。

日本の男児を象徴する「太郎」の名を冠し、 会津の地にあって、この国を代表するお菓子屋に―。

また、父が一号店の出店場所を探しに、 会津坂下の古い納屋蔵を訪ねた際、 同行していた画家・横田新氏が言ったこと、

―ここにしなさい、ここは、お菓子の蔵だ。

父のお菓子づくりの夢と、画家のインスピレーション。

そのふたつながらが出逢い、生み出された屋号、 それが、「お菓子の蔵 太郎庵」、だった。

代を超えて、預かる暖簾の、この重みは、 次代に継ぐべき、たいせつな、ブランド。

平和と文化のバロメーター

想いの結晶、太郎庵宣言

従業員一人ひとりの表情をよく眺め、 お客様一人ひとりと交流を深める―。

そういった配慮が行き届く店でありたい。

これが、会津に限定した店舗展開にこだわる、 「太郎庵」の基本的な、考え方。

間口を拡げようと汲々とするのではなく、 奥行きを深めることに、営々と努める。

太郎庵宣言

わたしたちは、いのちにやさしい、心ときめく お菓子を通して、会津の風土を描き、お客様と共に、やすらぎと ぬくもりのある、しあわせ文化を 創造します。

語り継ぐべき歴史や、美しい風土がある、 会津の豊かな文化の恵みに感謝して、 お客様や地域と共に、しあわせを描いていく。

お菓子は、平和と文化のバロメーター。

おいしいお菓子を、 地域のみんなで笑い合いながら、愉しめる―、 そんな平和で豊かな会津で、あり続けますように。

季節の語り部

真に「おいしい」を、会津に届ける

お菓子は、季節の語り部。

会津の季節が恵む「旬」の産品、 その循環の流れに身を置きながら、 目黒さんをはじめ、「太郎庵」のお菓子に対する想いは、 実にシンプル―。

ただ、「おいしい」、を深める。 それだけ。

会津の旬の食材は、もちろん、大事にしながらも、 同時に、他地域の「旬」の食材も、ありがたく使う。

「会津」にこだわりはするが、縛られることなく―。

本当においしい「旬」の食材を、柔軟に選び、 しかし、コンセプトとしての、 「会津の心」は、決して忘れない。

会津の地域に真に愛されるため、目黒さんは、 おいしいお菓子づくりに、一切の妥協を挟まない。

その揺るぎない姿勢は、どこまでも清々しく。

お菓子のある風景

子どものように、笑って

「太郎庵」の店頭で提供しているのは、 お菓子という、ただの「モノ」では、ない。 その後ろ側にある、豊かな「価値」を、提供している。

お菓子の「おいしさ」を通して、人は笑顔になり、 その笑顔は家族に拡がり、地域に拡がり、 そうして、また「太郎庵」に返ってくる。

目黒さんは、信じている。

「目の前に本当においしいお菓子があれば、 世界に戦争は起こらない」、と。

平和の中で、笑い合いながら、お菓子を囲んで―。

大人の制約なんて取っ払い、 子どものように無邪気になって、 お菓子の「おいしさ」に、手をたたいて喜び合おう。

それこそが、目黒さんが想い描く、 おいしいお菓子のある風景―。

ランプの灯のように

「太郎庵」のマークに宿る想い

「太郎庵」は「ランプ」を、シンボルマークとしている。

「ランプ」は、ほわり、やわらかく暖色に灯り、 迷っている人の、足元を静かに照らす。

寒い日に手をかざせば、その暖を分けてくれる。

闇夜に迷った時、遠くにランプの灯が見えたならば、 そこには、人びとが息づく町があるだろう。

「ランプ」は、前進を後押しする「情熱」であり、心と体を包み込む「ぬくもり」であり、そして、道を示す「希望」でもある。

この「ランプマーク」は、お菓子に対する「太郎庵」の信念を、宿している。

この信念の灯は、会津を、福島を、やさしく照らし、そして、より遠くに、よりあたたかく―。

「太郎庵」のお菓子は、「ランプ」の灯のような、人間味のある光明となって、今の世を、人の心を、いつまでも、照らし続ける。

「気付き」の人、 未来を描く

会津の笑顔のために

人を笑顔にしたい時は、どうすればいい?まずは、自分から笑顔をつくってやればいい。

お菓子を食べたあとの人の表情は、作り手の心の、うつし鏡。

お客様の笑顔のために、まずは、無邪気に、遊び心の翼を拡げ、自分が笑顔になれるお菓子をつくってみる。

そして、そのお菓子が、お客様の喜びに繋がるか、地域のしあわせに資するか、同時に、じっくり、検討してみる。

目黒さんは、子どものような柔軟さで、日々「気付き」を得て、大人の持久力で、その「気付き」を深く掘り下げる。

祖父、父から受け継いだ、お菓子づくりの情熱と、会津への想い、それらを判断の拠り所として―。

会津の地域と共にある「太郎庵」のお菓子。その無辺に拡がる豊かな未来を、今も刻々、「気付き」を得ながら、 目黒さんは、活き活きと、想い描いていく。

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