盛春の大内宿(1)
photo by aizu

盛春の大内宿(1)


茅葺きは陽に照らされて、きらきらと、
新緑萌えて、大内宿は、春盛り。

紫陽花(あじさい)見つけて、
その中にも、夏のはじまりの匂い、ふわり。


会津若松市街から南へ南へ、下り来て、

南会津郡下郷町へと至ると、
そこは、“じかん”をまたいだ、異郷の地。


茅葺きの屋根が、ずらと建ち並ぶ、
かつての宿場、大内宿―。


ここを歩いていると、

平成の世に居ることを、
気持ちよく、忘れさせてくれる。


つくづく、
会津のふところは、深い。