鶴ヶ城甲賀町口郭門跡
photo by Nipponia Nippon

国の史跡にも指定されている、
会津若松の「鶴ヶ城甲賀町口郭門跡」。

この郭門跡が残る地は、
八重が戦った会津戊辰戦争における、
最大の激戦地の、ひとつだった。

ここで会津藩主・松平容保（かたもり）公は、
決死の覚悟で陣頭指揮を執ったが、

時代の奔流、その力は、人には抗い難く―。

その当時の激戦の“けはい”は、
今となっては、この石垣が、ただ密やかに、宿すばかり。