会津若松は、七日町—、 阿弥陀寺の境内に、「御三階」と呼ばれる、 三層内部四階の古建物が、立っている。 この「御三階」は、もともと鶴ヶ城の本丸内にあり、 “小天守”として、物見や密議などに使用されてきたが、 明治3(1870)年に、ここ阿弥陀寺に移築された。 戊辰戦争で焼失した本堂の替わりとして、 この地に至り、以来、阿弥陀寺の境内を、 やさしく見守り続けている。 その姿、今なお、格調高く—。